正式サービス開始。IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービス
IIJ近藤です。
昨年9月からトライアル提供しておりました「IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービス」の正式サービスを開始しました。
今回は、これまでの記事を振り返りつつ、サービスの内容をご紹介します。
そもそも高圧スマートメーターのBルートって何でしたっけ
高圧スマートメーターのBルートについては、
2016年09月21日の「高圧スマートメーターのBルート」という記事で解説しています。
2016年4月より各地域の一般電気事業者にて高圧Bルート(デジタルインタフェース)の提供が開始されていますが、まだまだ始まったばかりということもあり、今でもこの記事は人気がある状況です。ご一読いただくと、高圧Bルートの内容をご理解いただけると思います。
高圧Bルート対応の新製品「SA-M1」も販売開始
高圧Bルートを活用するには対応するゲートウェイ機器が必要です。
スマートメーター(の通信端末)と接続するる機器は、エコーネットコンソーシアムの認証を取得する必要があります。
高圧Bルートの認証を取得している製品は市場にはまだ少ないこともあり、Bルート活用の普及を目指すIIJでは率先して対応機器をリリースしています。
2017年2月2日の「新型ゲートウェイ機器「SA-M1」を発表しました」では、高圧Bルートに対応した2世代目のゲートウェイ機器を紹介しています。
SA-M1は、高圧Bルートだけでなく、デマンド通知&コントロールに対応、さらにLTE/3Gも搭載したオールインワンの機器で、満を持して投入する自信作です。
量産機の生産も順調に進んでいます。本サービスをお申込みいただいたお客様には、5月上旬より出荷できますので、ご期待ください。
費用対効果重視。必要十分なデマンド監視サービス
高圧電力契約をされている企業では、やはり基本料金に影響するデマンドの監視は懸案事項かと思います。一方で、既存のデマンド監視ソリューションではそれなりのコストがかかるので、導入の費用対効果が出ない、、とお悩みの声も聞いておりました。
「IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービス」は、高圧小口契約のお客様でも費用対効果の出やすいデマンド監視サービスとして開発しました。
このサービスの特徴は大きく3つです。
- 低価格なサービス料金
- 必要な機材は、ゲートウェイ機器(SA-M1)だけ
- デマンド制御もSA-M1で利用可能
既存のデマンド監視ソリューションに比べて、初期費用およびランニングコストを大きく低減しています。(当社調べ)
デマンド通知&制御を利用するために必要な機材は、弊社機器のSA-M1のみ。SA-M1を追加すれば、制御対象が遠隔地にあっても、また数多くあっても対応可能です。
最初はデマンド通知だけでスモールスタートし、あとからデマンド制御対象を追加する、なんてことも可能です。
SA-M1は、温度耐久性能は-20~60度なのですが、残念ながら防水防塵ではありません。
設置場所によってはプラボックス等をご用意いただく必要があります。
デマンド監視だけじゃない。こんな利用方法も
これまでデマンド監視サービスとしての一面をクローズアップしてきましたが、そのほかにも色々な利用方法があります。
- 発電設備の売電状況の監視
- ZEB(ネット・ゼロ・エネルギービル)等を実現するための売買電状況の監視
- DR(デマンドレスポンス)の効果確認
Bルートで取得できる使用電量量のデータは、電力会社が請求に使っているデータと同じです。これはBルートの最大の特徴であり、活用しない手はありません。
本サービスは、収集したデータを他アプリケーションで利用するための API を備えています。上記の例は、そのAPIを活用することで容易に実現できます。
デマンド監視は不要ということであれば、機能をオフにしてBルートデータ収集の機能のみ提供し、その分利用料金がお安くなるプランも用意しています。
本サービスをBルートデータ収集プラットフォームとしてご利用いただき、既存のソリューションや機器と組み合わせることで、新しいソリューションを開発することが可能です。
リブランドしての再販が可能
本サービスは、再販が可能なサービスとしてご用意しました。
Web UI のサービス名やロゴの変更に対応しており、お客様のブランドに合わせることが可能です。
需要家から、デマンド監視やエネルギーマネジメントの相談を受けたことはありませんか?
自社にはそんなソリューションはない、またお客様のご予算に合わない、とあきらめたことはありませんか?
ぜひご相談ください。
まとめ
いよいよ受注開始した「IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービス」。多くのお客様にご利用いただきたいと考えています。
自社でそのまま使いたい、自社ソリューションと組み合わせてみたい、再販してみたい
どんなことでも結構です。少しでもご関心がございましたら、ご連絡ください。
お問合せお待ちしています。
<問い合わせ先:echonet-info@iij.ad.jp>