新型ゲートウェイ機器「SA-M1」を発表しました

日付:2017年02月02日 木曜日
テーマプロダクト&サービス

こんにちは。IIJ 慶野(けいの)です。
松江DCPの記事でもご紹介がありました通り、1月19日に新型ゲートウェイ機器「SA-M1」の開発をプレスリリースしました。機器の概要は下記の通りです。

  • LTEモジュール内蔵とRS-485(Modbus)インターフェースを搭載したハードウェア
  • デマンド予測と機器制御が可能
  • コンパクトなハードウェアを採用

IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービスの画面からSA-M1の設定をしておけば、あとは現地でのSA-M1の設定作業は不要。“接続して電源を入れるだけ”の簡単設置のコンセプトは、SA-M1にも踏襲されています。
プレスリリースの詳細は、下記をご覧ください。

(プレスリリース)IIJ、高圧スマートメーターのBルート対応機器「SA-M1」を開発

LTEモジュール(内蔵)とRS-485(Modbus)インターフェースを搭載したハードウェア

キュービクルやスマートメーターの周辺には、インターネットと接続できるネットワーク環境が無いケースが殆どです。SA-M1ではLTE/3Gモバイル通信でクラウドサービス(PMS)と接続できるため、ネットワーク敷設の工事費を抑制できるようになりました。
また、エネルギー抑制の機器制御を行うために、通信インターフェースRS-485 (Modbus)を搭載しています。RS-485(Modbus)は、エネルギー計測装置やリモートI/O装置、PLC(プログラマブルロジックコントローラ)に広く搭載されており、SA-M1ではそれらの機器との連携によって簡単な制御からより複雑な制御シーケンスまで、対応していくことができます。

デマンド予測と機器制御が可能

デマンドの目標値は3段階で設定できます。もし目標を超過する予測となった場合には、

  • 関係者への警報メール送信
  • 表示灯の点灯
  • リモートI/O装置を経由した接点ON/OFF

を行います。
デマンド予測と機器制御はSA-M1(現地端末側)で行っています。万一、モバイル通信に遅延や問題が発生した場合も、現地機器だけでデマンド制御ができるようにし安全性を高めました。また、設置時にはクラウド画面の操作によって、リモートI/O装置の動作を確認する事が出来ます。

コンパクトなハードウェアを採用

SA-M1はコンパクトなハードウェアを採用しています。サイズが小さいことは、キュービクル内や収納ボックス内に取り付ける場合などにも、大切なことと考えています。

SA-M1 基本仕様

項目 仕様
サイズ W81.0mm×D137.0mm×H40.2mm(突起部は含みません)
動作保証温度 -20℃~60℃
モバイル通信 無線通信モード LTE/3G(HSPA+) Band 1、19、21

高圧小口需要家様にご評価頂きたいサービスです

今までのエネルギーマネジメントシステム(EMS)は、コントローラ、通信費用、サービス運用費用、取り付け工事費などがかなり高価であったと思います。その為、大工場や大型のビルや商業施設では普及が進んだものの、小口の高圧需要家様にはコストが壁となり、普及が思うように進んでおりませんでした。
SA-M1を使ったIIJ高圧スマートメーターBルート活用サービスでは、自社のモバイルサービスやクラウド基盤を活用して、できるだけ低価格なサービスをご提供できるように努めています。今までEMS導入には手の届かなかった高圧小口需要家様にぜひ使って頂きたい、そのような気持ちで開発した新製品です。
ぜひ、皆さまにご活用頂ければ幸いです。


IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービスでは、トライアルプログラムへの参加企業様を引き続き募集中です。
ぜひお気軽にお問い合わせください!