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日付:2018年03月08日 木曜日
テーマその他

ken-kです。この1月と2月に東京電力サービスエリア内の需給が逼迫していたこと、覚えていますか?
輸送インフラの混乱ぶりはニュースになっていましたが、電力の逼迫はほとんどニュースで見ることがなかった印象です。なんなんですかねコレとは思いますが、まあそんなもんなんでしょう。

電力融通が実施された当時の状況を表にまとめてみました。ソースは次のもので全て公開されています。予備率実績値は最大電力実績値と供給力合計から私が計算しました。

  • 東京電力パワーグリッドの電力需給見通しに関するプレスリリース
  • 東京電力パワーグリッドの過去の電力使用実績データ

 

日付(2018年) 1/25
(木)
1/26
(金)
2/2
(金)
2/22
(木)
予想最大電力 5050万kW 5054万kW 5103万kW 4726万kW
電力供給力 5227万kW 5164万kW 5133万kW 4805万kW
使用率 96% 97% 99% 98%
予備率 3.5% 2.2% 0.6% 1.7%
電力広域的運営推進機関への
供給依頼(最大)
100万kW 100万kW 250万kW 200万kW
供給力合計 5302万kW 5313万kW 5299万kW 4924万kW
外部からの供給を加算した
使用率
95% 95% 96% 95%
外部からの供給を加算した
予備率
5.0% 5.1% 3.8%  4.2%
最大電力実績値  5110万kW  5124万kW  5266万kW  4810万kW
 予備率実績値  3.7%  3.6%  0.1%  2.3%

この4日全て最大電力実績値が予想最大電力を上回っています。
数時間後の需要を誤差約1%で予測する精度ではありますが、元の数字が大きいので1%でも50万kWの違いとなり、これは品川火力発電所の40%程度の出力に相当します。(東京電力フュエル&パワーのサイトの情報から)

そして2月2日の需要ピーク時は予備率実績値が「0.1%」でした。
電力広域的運営推進機関にて検討中の適正予備率(暫定値)は「8%以上」です。
仮に最大電力を5000万kWとすると予備率8%は400万kWとなり、品川火力×3以上に相当する電源が必要、、というのは単純な計算です。
深掘りするには、需要抑制量調整供給契約に基づくデマンドレスポンスによってどれくらいの需要を抑制したのか、同契約に基づくネガワットの最大値などのデータも必要だと考えますが、実際どれくらいなんでしょうか。

さてこの電力需給逼迫の4日間、私の自宅ではガス床暖房を24時間稼働させました。
エアコンは朝だけです。Bルートでリアルタイムの消費電力を眺めながら、自主的需要抑制に満足していました。

3月です。IIJのオフィスからほど近い場所にある東京の開花宣言標準木は蕾が大きくなっています。