高圧への取り組み、SA-W2がAIF(高圧SMA)認証取得しました
IIJ近藤です。
暑い日が続いていますが、皆さま体調はいかがでしょうか。
私は、何とかGOで黒々と焼けました。仕事はしています。
さて、このブログではこれまで主に、一般電気事業者が設置している”低圧需要家”用のスマート電力量メーターのBルートを対象に情報を発信してきました。
今回は、一般電気事業者が本年度より対応機を設置開始した「”高圧需要家”用スマート電力量メーターのBルート」についての情報をお届けします。
高圧スマートメーターからEthernet接続でデータがとれるようになった
高圧需要家用の電力量メーターは、従来からBルートとして「パルス」を取得できるようになっていました。
現在のBEMS(Building Energy Management System)やデマンド管理システムは、このパルスを計測することで、電力使用量を算出し利用しています。ですが、パルスを計測するには様々な機械が必要となることから、初期投資が高くなってしまう傾向にありました。
そんなところ光明が差しました。パルスに加えて、デジタルデータをEthernet接続で提供する”新しいBルート”を搭載した高圧需要家用のスマート電力量メーター(以降、高圧スマートメーター)の登場です。
スマートメーターが記録している多くのデータをEthernet接続で取り出せてしまうという夢機能。スマートメーターが記録している積算電力量データをそのまま取り出せるだけでなく、最大需要電力や無効電力、確定日などなど、これまでメーターからは得られなかった情報が取得できてしまうのです。
(詳しいところは、9月に記事になりますのでご期待ください。)
デジタルインターフェースのBルートに対応した高圧スマートメーターは平成28年度4月より設置が開始されており、徐々に台数が増えています。
ということで、低圧スマートメーターのBルートで実績のあるIIJが対応しないわけがないのです。
早速認証を取得。高圧スマートメーター対応を開始します
IIJでは独自開発のサービスアダプタという製品群を持っています。主に「IIJ Omnibus サービス」などのネットワークサービスで利用されており、IIJスマートメーターBルート活用サービスでも「SA-W1」を低圧スマートメーター用に採用しています。
今回、高圧スマートメーター対応を開始するにあたり、まずは認証を取得した機器がなければ始まらない、ということで、2016年3月にリリースしたサービスアダプタ「SA-W2」にて「AIF認証(高圧SMA)」を取得しました。
2016年7月28日付で認証をいただいており、すでにエコーネットコンソーシアムのHPにも掲載されています。
そして、今週、8月9日に以下の発表を行いました。
(プレスリリース)IIJ、「IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービス」のトライアル提供を開始
9月から高圧スマートメーターのデータを取得できます
IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービスは、2017年4月の正式サービスインを目指して開発しており、2016年9月からは、トライアルプログラムとして開発途上版(ベータサービス)を提供開始します。
提供内容は、高圧スマートメーターとの接続用機器として「SA-W2」、メーターデータ管理システムであり機器集中管理システムであるクラウド「PMS」、そしてPMSからデータを取り出すための「REST API」です。
そう。この秋から、システムやサービスに高圧スマートメーターを取り込むための検証や開発に着手できてしまうのです。
開始当初は、APIのご提供までとなりますが、順次新機能のリリースや改善を行います。
デマンド通知など、最終エンドユーザ向け機能もトライアル期間中にリリースしていきますので、ぜひご活用ください。
まとめ
- SA-W2がAIF認証を取得
- 「IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービス」トライアルプログラムが9月開始
- 秋からは高圧スマートメーター対応に向けた開発が可能
ご興味がございましたら、ぜひぜひお問い合わせください。私が説明に馳せ参じます。
多くのお問い合わせをお待ちしています。