謹賀新年 2019!
IIJ 齋藤です。
新年、明けましておめでとうございます。
2019年、平成のラストイヤーとなりました。
2016年6月20日に開始したこのブログも、今年で4年目を迎えます。今ではBルート絡みで検索すると当ブログがヒットすることもだいぶ多くなり、スマートメーターを用いたビジネスの認知度向上に少しは貢献できているのかな、、と思います。
さて、スマートメーターの周辺状況ですが、今年も色々と大きな動きがありそうです。その最も大きなものが、「卒FIT」でしょう。太陽光発電の10年間の固定価格買取制度(FIT)について、いよいよ今年からその期間が満了となる契約が出てきます。このため、大きなトレンドとしては発電した電気をより効率的に活用する「蓄エネ」であったり、個人間・地域間でのミクロな電力売買を可能にする「バーチャルパワープラント(VPP)」が本格的に動き出しそうです。このとき、よりリアルタイムに売電・買電・蓄電の制御を行うという目的でBルートが活躍する場面が増えるだろうと考えています。
私の自宅に設置している太陽光パネルは、今年で8年目となるためもう少し猶予があるのですが、今は42円/kWh での買取となっており、これがなくなるとなると結構痛手です。蓄電池も現状はまだコスト回収できるほど安くなってはいないので、個人的には絶賛様子見、という状況です。
もうひとつは、「HEMS」からの脱却です。先日のスマート住宅EXPOでは、HEMSという単語を目にすることは、ほとんどありませんでした。逆に非常に目についたのが、Amazon ECHO や Google Home といったスマートスピーカーです。HEMS全盛期(?) には「見える化」「省エネ」といったキーワードをよく目にしましたが、今は「快適・安心・安全」という方向にシフトしてきているようです。そこに、スマートスピーカーというエンタメ要素も加わり、ようやくHEMS世代から、次の世代のスマートハウスが形作られようとしているのではないでしょうか。
そこでIIJが中部電力様と取り組んでいる「合同会社ネコリコ」、このブログでも何度か取り上げていますが、2018年10月からいよいよサービスを開始しました。既に、中部電力の個人向けサービスの「カテエネ」や北海道電力の個人向けサービス「エネモール」等でご採用いただき、モニタ向けのトライアルサービスが始まっています。Wi-SUN/Wi-Fi/BLE 等多様な接続形式に対応した小型ゲートウェイ Cube J1 や、赤外線リモコン、環境センサなどをセットにし、LINE アプリから簡単に家の様子の把握やコントロールができるサービスです。
また、事業者向け高圧Bルートサービスについても、東北電気保安協会様を始めとして複数のお客様での利用が広がってきています。従来のデマンド監視システムと比べると大幅にコストダウンでき、LTE回線の利用により設置工事も簡略化できるということで好評をいただいています。
今後も日進月歩で進化する業界動向に遅れること無く、IIJの持てる技術を駆使し、皆様のご期待に沿えるサービスを提供していきます。
本年も、どうぞよろしくお願い致します。