電柱でIoT!
tsaitoです。
8月9日 にこちら でプレスリリースを出したのですが、中部電力様と共同で、電柱を使って稲作支援のためのIoT実証実験を行うことになりました。
中部電力様とは、合同会社ネコリコ等でご一緒している縁もありますが、たまたまIIJで農業IoTへの取組みを行っている中で、無線の基地局設置等についてもご協力いただけることになりました。
今回は、
- LoRaWAN基地局の電柱への設置
- 気象センサ・カメラ等の電柱への設置
- ほ場に設置している水田センサ、自動給水弁等の保守の実施
といった複数の業務についての実証及び連携を検討していくことになります。
農業でLoRaのようなLPWA通信を使うとき、基地局の設置場所がいつも課題になるのですが、このように電柱を使えるとなると非常に強力です。
また、気象センサを設置することで、作物の育成状況の把握ができるようになったり、カメラを設置することで遠隔でほ場の様子を把握でき、作物の様子を見るだけで無くイタズラ等の防犯効果も期待できます。
さらに、農業IoTを実現していくなかでどうしても直面してしまう、センサやデバイスのトラブルに対する保守対応。中小企業や、まだ取組みを始めたばかりの会社では、現地の保守だけで相当な時間を取られてしまいます。もし、電力会社のようなインフラ企業がこのようなIoTデバイスの現地サポートができるようになると、色々と可能性が広がってくるのではないでしょうか。
ということで、IIJでは電力や農業など、幅広い分野でIoTのノウハウを蓄積しつつ実際にフィールドに提供していくための開発を進めていきますので、今後もどうぞご期待ください。