IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービス 機能追加のお知らせ その2

日付:2018年07月13日 金曜日
テーマプロダクト&サービス

IIJ 畠山です。
以前の記事で予告しましたとおり、IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービスにて、機能追加と改善を盛り込んだアップデートを6月末に行ないました。

今回のブログでは、アップデートで追加された機能を幾つかご紹介いたします。

統計レポート

当サービスはBルート経由でスマートメーターからデータを取得・蓄積していますが、ユーザが、蓄積されたデータをうまく活用できているか?という課題がありました。そこで、データを読み解くヒントとなりうる統計情報を示し、各種データに興味を持ってもらえるようにしました。

電力消費状況

合計消費電力・最大デマンド値・警報発生回数・消費電力の多い曜日・消費電力の時間帯の5項目について、当月の値と前月からの差分を表示します。また、右のグラフ部分では、1ヶ月間の警報発生回数・曜日別の平均消費電力・時間毎の平均デマンド値を確認することができます。

例えば、7月の消費状況が前月より増加していて、且つ消費電力が多い時間帯が9:00から14:00に変わっていたとします。この場合、「エアコンの電気使用量が増えたため、気温の高い14:00付近に消費電力が多くなった??」と何かしらの相関を推測することができます。

天候と消費電力の相関

左下の棒グラフは、晴れや曇りといった各天候毎の消費電力の平均を示します。また、右下の散布図は、1日の平均気温と消費電力の相関性を示します。

当ブログの読者の方には釈迦に説法かもしれませんが、電気を多く使う空調機器の運転状況は天候(気温)によって左右されますので、消費電力も気温の影響を受けます。この画面で気温の影響の大きさを確認し、エアコンの設定温度を見直すなどの省エネ活動につなげることができるかもしれません。

拠点比較

従来のグループ機能を使った拠点比較では、事前にグループに登録する必要があったため、一時的にこの拠点とも比較したいなどといった操作に対応できない場面がありました。そこで、柔軟に比較条件を変更できる機能を追加しました。

使い方としては、実績画面内の「他の拠点と比較」をクリックし、比較したい拠点を選択します。

  

以下のような比較の画面が表示されます。

あとは、画面内のボタンで、表示するデータの期間、グラフの種類(折れ線グラフ/棒グラフ)などを切り替えて、お好みの条件で拠点間の比較ができます。

また、画面右上にある「リストに登録」ボタンをクリックすると、現在表示している比較条件を保存します。メニューにある「拠点比較」を選択すると、保存した比較条件の一覧が表示されますので、後日、比較した結果を見直すといったことも簡単にできます。

お知らせ表示

以前よりホーム画面にシステムのメンテナンス情報を表示するための表示エリアを設けておりましたが、メンテナンスもそれほど頻繁にあるわけではないため表示領域を有効利用できていませんでした。

そこで、「システムから自動で通知されるお知らせ」と「管理者画面で登録した任意のお知らせ」の2種類の通知を設け、ホーム画面に表示するようにしました。

システムからのお知らせ

目標電力などの閾値超過が一定数以上発生した場合や年間最大デマンドを更新してしまった場合などにお知らせが登録されます。

管理者(管理会社)からのお知らせ

管理者画面に以下のようなお知らせを登録する画面を設けました。この画面から任意のお知らせを作成して登録することで、ユーザ画面に管理者からのお知らせとして表示されるようになります。

利用シーンとしては、割引キャンペーンなどといった営業系の告知やサポート窓口変更といった業務連絡などを想定しています。

最後に

IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービスでは、より便利に使いやすくなるよう継続して機能改善に取り組んでいきます。

ピンポイントの機能だけではなく、サービス全体についてご興味があるようでしたら、ぜひ以下のサイトもご確認ください。

IIJ高圧スマートメーターBルート活用サービス