Bルート x メッセンジャー (3)

日付:2016年09月27日 火曜日
テーマテクノロジー

ken-kです。IIJに出向した当時のオフィスは、解体が決まっていた星ヶ丘ビルにありました。本当に小さな会社なのに、全スタッフが高価なNANAOのCRT(カソード・レイ・チューブ)を使っていて感心したことを憶えています。当時の生活マシンはCPUが80486。OSはWindows3.1で、カメレオンのTCP/IPスタックを導入していました。エンジニアはみんなBSD/386とX11でしたでしょうか。そういえば、デモ用マシンで SGI Indy もありました。

ところで、企業向けメッセンジャーって、企業内だけで使うもの(例:自社のActiveDirectoryアカウントを持っている人だけ)と思っていませんか? あるプロジェクトで使いたいんだけど、そのプロジェクトには何社ものパートナー会社が参加している、、という場合はどうしますか? しかもそんなプロジェクトが複数あったら。。。パートナー会社の人にもADアカウントを付与しますか? それともLINE使いますか? そんなときこそdirectです。directは「トークグループ」より一段上の「組織」という独自の管理構造を持っており、組織毎に管理者を設定し、組織毎にメンバーの管理ができます。一つのアカウントで複数の組織に参加することも可能です。そうすると、この図のような柔軟でセキュアに利用することができます。赤、緑、黄の人は複数の組織に参加しています。自分が参加していない組織は見る事ができません。

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何を通知するか

前回は電力のグラフを参照するというPull型の機能でしたが今回はPush型です。次の2つのPush通知を実装します。予告では「設定値を越えそうになったら通知」と書きましたが、「越えそう」なことを判定するロジックがなかなか奥深いので割愛しました。例えば単純な閾値での判断、上昇傾向からの予測、上昇傾向から測定間隔を短くして予測、さらに最近の傾向や気温変動などの要素も予測に利用する、、などなど色々と考えられるのですが、この記事はそのロジックを追求することが目的ではないので、次の二つを通知することにしました。m(_ _)m

通知するもの 内容
昨日の使用量と当月の使用量の通知 毎朝8時に、昨日の使用量と、当月の使用量をPush通知
設定値を越えたことの通知 30分毎に使用量を確認し、設定値の倍数を越える度にPush通知
設定値は、30kWh、50kWh、100kWhから選択できる

Push通知をするためのシステム構成は、前回と同じです。botもワット君を拡張したものです。なお、利用量監視アプリケーションは簡易的な実装なので、都度、PMSから利用量(当月のすべての30分積算値)を取得します。

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通知画面

この画面が5日分のPush通知です。毎朝8時に、昨日の電力量と、今月の電力量を通知します。さらに画面には閾値越えによる通知も入っています。50kWhの倍数を超える毎に通知する設定にしていて、8月22日に500kWh超過の通知が来ました。当月と先月の比較機能も入れてみたところ、8月は7月より約2日早く500kWhを越えました。暑かったですもんね。。。

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設定値を越えたことの通知(閾値超えの通知)は、次のようなシーケンスで動いています。

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ワット君のデモモード

お客様先でPush通知のデモをすることがあります。そこでワット君にデモ専用のモードを用意しました。デモモードを開始すると、デモモードを終了するまで30秒毎に、瞬時電力値をPush通知します。シンプルですが、Push通知のイメージを掴んでいただくことはできます。BOCCOとの連携でも、30秒毎にBOCCOが電力値を喋っていましたが、それと同じです。仕組み的には出力先がbotなのかロボットなのかという違いだけです。

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次回は?

3回にわたって「Bルート x メッセンジャー」についてご紹介してきました。様々なサービスをメッセンジャーというフロントエンドに集約して「IoT」と「人」をつなげるコンセプト、いかがでしたか? 次回は未定ですが、先日プレスリリースした高圧対応サービスでのデマンド監視とメッセンジャーの組み合わせをやろうかな、と考えています。

そういえば、IIJはdirectの販売店なん(以下略   (→ https://biz.iij.jp/public/application/add/33