公開APIで取得できるデータ
IIJ 畠山です。
IIJスマートメーターBルート活用サービスでは、お客様のシステム等から直接データを参照できるように公開WebAPIを用意しています。
WebAPIの使い方については以前「Web APIの使い方」という記事で紹介しましたが、今回はWebAPIを使って取得できるデータの種類について解説していきます。
低圧と高圧の違い
WebAPIは、低圧スマートメーター向けと高圧スマートメーター向けの二つがあり、それぞれ取得できるデータが異なります。
ECHONET Lite規格でスマートメーターから取得できるデータ自体が違うという理由もありますが、サービスの性質上、必要となる情報が低圧向けと高圧向けで違っているためです。
低圧スマートメーター向けはどちらかというと状態監視・可視化に寄った情報となっていますが、高圧スマートメーター向けはどちらかというとデマンド監視・制御に寄った情報となっています。
低圧スマートメーター向けWebAPI
低圧向けのWebAPIで取得できるデータは以下の通りです。
取得できるデータ
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データの内容
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データの取得パターン
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正方向定時積算電力量(kWh) | 正時(※1)毎の正方向積算電力量(買電力量) |
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逆方向定時積算電力量(kWh) | 正時(※1)毎の逆方向積算電力量(売電力量) |
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瞬時電力計測値(W) |
定期(※2)取得した瞬時電力測定値の値 |
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消費電力量の合計値(kWh) | 所属している機器の消費電力量の合計値 |
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正方向積算電力量(kWh) |
定期(※2)取得した正方向積算電力量 |
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逆方向積算電力量(kWh) |
定期(※2)取得した逆方向積算電力量 |
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エラーサマリ | 指定した機器で発生したエラー等の情報 |
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※1:正時とは、12:00や12:30などの毎時00分・30分ちょうどの時間を表します。
※2:瞬時電力や積算電力量の取得間隔はご契約毎に異なります。
これらのAPIを使うことで、
- 特定区間の買電力量・売電力量の集計
- 瞬時電力のグラフ化
- 概算の電気代の計算
- エラー発生状況の一覧化
などの機能を実現することができます。
高圧スマートメーター向けWebAPI
次は高圧向けです。
取得できるデータ
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データの内容
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データの取得パターン
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---|---|---|
定時積算電力量(kWh) | 正時(※1)毎の積算電力量 |
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積算有効電力量(kWh) |
定期(※2)取得した積算電力量 |
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デマンド値:確定値(kW) | 正時(※1)毎のデマンド値(需要電力) |
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デマンド値:予測値(kW) | システムが計算している1分間毎の予測値 |
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※1:正時とは、12:00や12:30などの毎時00分・30分ちょうどの時間を表します。
※2:積算有効電力量の取得間隔はご契約毎に異なります。
高圧の方は、
- 特定区間のデマンド値・使用電力量の集計
- デマンド予測値を見てEメールを通知
などの機能を実現することができます。
最後に
上記のようにIIJスマートメーターBルート活用サービスで公開しているWebAPIを使って様々なデータを取得することができます。
そして、それらのデータをうまく活用することで、連携したお客様システムに新たな価値を追加することができます。
もしIIJスマートメーターBルート活用サービスにご興味ございましたら、お気軽に以下アドレスまでお問合せください。
<お問い合わせ先メールアドレス:echonet-info@iij.ad.jp>