HEMSプログラム作成の実習授業 成果発表会

日付:2017年03月15日 水曜日
テーマその他

IIJ 葛西です。

以前にご紹介した神奈川工科大学創造工学部ホームエレクトロニクス開発学科でのSA-M0を用いた実習授業、その成果発表に、学生の皆さんがIIJ本社オフィスにお越しくださいました。本日はその模様をお届けします。


学生の皆さんは2つのグループに分かれ、先生方の指導を受けながら、SA-M0を用いたHEMSプログラムの作成に取り組まれたとのことです。

まず1グループ目、SA-M0・スマートメーターBルート活用サービスを用い、「BT警報(ブレーカートリップ警報)」および「MCS(Mail Controller System)」のアプリケーションを開発されました。
BT警報アプリケーションは、スマートメーターの電流値を監視し、契約電流値を超えた場合に警報を鳴らすことで、ブレーカーが落ちてしまうことを防ぐシステムとのことです。

[発表に聞き入るIIJ開発エンジニアの面々]

MCSのアプリケーションでは、電流値から家電の電力使用状況をメールで通知し、またメールで制御コマンドを送ることで家電製品を制御できるそうです。
また、こちらのグループの皆さんは学園祭で研究発表をされたそうで、その際に実施したアンケート結果もご紹介頂きました。

次に2グループ目、こちらは家電の情報をAR技術で端末に表示する、「未来体験」を目指したアプリケーションを開発されました。
スマートフォンを家電にかざすと情報が表示され、またそのままスマートフォンを用いて家電が制御できるとのこと。
さらに研究を進め、家電の様々な情報(たとえばスマートフォンをエアコンに向けると「運転中・停止中」「冷房・暖房」「設定温度」など)をスマートフォンのディスプレイにARで表示するアプリケーションを目指されているそうです。


プレゼンテーションだけでなく、このような報告論文もご準備くださいました。

また、発表のあとにはIIJ開発エンジニアとの意見交換の時間もあり、作成にあたっての工夫点や、アプリケーションへのコメントやアドバイスなどが交わされました。


学生の皆さんは少々緊張した面持ちでしたが、それぞれが開発されたアプリケーションに自信を持って発表をされており、よい経験となったのではないでしょうか。
また、IIJのエンジニアからも、若い柔軟な発想に触れ、いい刺激を受けられた、との感想がありました。

最後に、神奈川工科大学関家先生より、ぜひまた来年度も、とのお話を頂きました。我々としても、今後もこのような機会を設け、ともにスマートメーターBルートの新たな利活用について模索することができれば、と思います。