SA-M0導入時にありがちなトラブルとその対処方法

日付:2018年05月22日 火曜日
テーマプロダクト&サービス

IIJ 湯澤です。新しいシステムの導入時や機器設置時は、注意していても何かとトラブルが発生することがあります。IIJのBルートゲートウェイ機器「SA-M0」は、クラウドから設定情報を自動インストールする「SACM」という技術を利用しているため、ネットワーク設定に関するトラブルは殆ど発生しませんが、スマートメーターのBルート情報を正常に取得できないというサポート依頼をいただくことがあります。そこで今回は、現地設置時にありがちなトラブルとその対処方法についてご紹介いたします。

Bルート認証情報エラー

SA-M0の現地設置時に最も多いトラブルは、スマートメーターとBルートで接続できないというものです。その原因として断トツで多いのは、「Bルート認証ID」や「Bルートパスワード」の入力ミスによる認証情報エラーです。Bルート開通作業の経験者はご存知だと思いますが、Bルート認証IDやパスワードは、セキュリティ強化の目的でそれぞれ「16進数[0~9,A~F]の英数字32桁」と「英数字12桁」で設定されています。ランダムな英数字が計44桁もあると、ときどき入力ミスが発生してしまうようです。
また例えば東京電力さんの場合ですと、これもセキュリティ強化のためにBルート認証IDは郵送、パスワードはEメールという異経路で通知されますが、設定情報が別々の手段とタイミングで届くため、設定時に認証IDかパスワードのどちらかが見当たらないというケースもあります。

これらに対する効果的な対処方法は、設定に必要な情報が手元に揃っているかを作業前に確認し、一つひとつ根気よく正確に入力し、一度繋がらなくても再度入力をしてみることです。

SA-M0起動時のファームウェア更新と待機時間

次に多いトラブルはSA-M0の初期セットアップに関するものです。前述の通り、SA-M0は殆ど全ての設定情報をクラウドから取得するため、一般的なルーター機器と比べると、少し起動に時間がかかる場合があります。特にファームウェアが最新でなかった場合には、電源ONからファームの更新・再起動・設定情報の取得・設定完了までに最大で10分程度かかる場合もあり、この待ち時間中に途中で電源を抜いてしまったり、再起動等を行ってしまうことでSA-M0の設定が「不完全な状態」になり、最悪の場合は機器故障になります。

このようなケースへの対応方法は、SA-M0初回起動時のLEDをよく確認することです。SA-M0の同梱品として、以下の「SA-M0 セットアップガイド」という手順書があります。この手順書の「7. コンフィグ取得完了の確認」に記載されている内容をよくお読みいただき、設定完了までお待ちください。

SA-M0設置場所とスマートメーターとの距離

最後に、無線通信に関するトラブルを紹介します。スマートメーターとSA-M0は、Wi-SUNという920MHz帯の無線通信規格で接続しており、弊社が推奨するSA-M0設置場所とスマートメーターとの通信距離は、「障害物や遮蔽物等の影響を考慮した上で30メートル以内」としておりますが、これも設置環境によって変わりますので、あくまで目安です。スマートメーターとSA-M0設置場所との距離に関する事項は、お客様からのお問い合わせも多く、現地の電波環境次第であるため、解決方法も様々です。

対処方法として共通なのは、「設置場所を変更する」「遮蔽物を取り除く」ことになりますが、せっかくなので実際にSA-M0を使用してWi-SUNの電波状況を確認する方法をご紹介します。
Wi-SUNの電波状況の確認は、手順書の「8. サービスアダプタの組み立て」にも記載していますが、SA-M0の緑色LEDランプの動作により確認できます。
SA-M0がスマートメーターと未接続の場合には、緑色LEDランプが「2回点滅」の動作になります。(Bルート認証情報が正しく設定されていることが前提条件)
正常動作では、緑色LEDランプが「常時点灯」になりますので、LEDの動作変化をご確認いただきながら設置作業を行ってください。

以上、今回はSA-M0の初期導入時にありがちなトラブルと対処方法についてご紹介いたしました。
サービスに関するお問い合わせにつきましては、弊社のWebサイトでもFAQ(よくあるご質問)のページをご用意しておりますので、そちらも是非ご活用いただければ幸甚です。